ナツのsorary

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【I know...】1人目 【ミステリー小説】

朝、早く目が覚めた。時計を見ると朝6時前だった。

20時までの時間はもう、あと半日ほどしかない。

とりあえず、シャワーを浴びたかった。

シャワーを浴び、着替えを済ませると7時を過ぎていた。

もう、やる事は決まっていた。探偵にお願いしている

時間はない。直接会いに行くしかない。

あの【オンナ】に教えられた、住所までは1時間程だ。

 

車を出し、【速水裕二】の家まで車を飛ばした。

車中では、何も考えられなかった。

ここ最近起きてるすべての事が疑問しかなかった。

【ナツノの現在】【リナというオンナ】そして

【リナと一緒にいるダレか】【速水裕二】

疑問を考えても疑問でしかない。解決できる事から

していくしか、俺には選択肢がなかった。

そう思っていると、教えられた住所に到着した。

 

ボロい2階建てのアパートだった。時間は8時30。

インターホンを鳴らしてみた・・・。

誰も出ない・・・。待つしかないと思い車の中で待機した。

30分ぐらい経っただろうか、2人の男がアパートに

入っていった。速水裕二か確認する為後をつけると

家に入っていった。正直どうしようかと思った。

 

速水裕二以外に、もう1人他人がいる・・・。

あと、ここまで来たものの、速水裕二に何を聞けばいいか

わからなかった。ただ、ナツノの事を考えると会うしか

ないと思った。

そう思っていると速水裕二と一緒にいた男が出て行った。

今しかないと思った。もう時間がない。

インターホンを鳴らしてみた・・・。

中から出てきた、男は俺の勝手なイメージだったが

殺人を犯すいうよりは、陰気で、根暗な感じだった。

「あの、すいません・・・」そして名前を言おうとした時だった。

 

「あーあんたか、何?金?いくら欲しいの?」

言ってる意味がわからなかった。

「はい?」

「何?殴るの?」

こいつの言ってる意味がわからなかった。

「あんた、ナツノの旦那でしょ?何?やっと離婚?」

「はぁ?なんで俺たちが離婚しなきゃならん」

「え?バレたんじゃないの?」

「何が?」

「いや、バレてないんだったらいいや、で、なんの用事?」

イヤイヤ、それで終われると思ってるのか、コイツ。

「バレてないって、なんだよ。」

「いや、もういいから。なんの用事よ」

「それで終われるわけねーだろうが!!!!」

「さっさと答えろコラ!お前の過去とかわかってんだぞ!」

まだ、答える気がなさそうだった。

殴ろうとした。

「わかった、わかった。手出すなよ。」

「はやく言え」

 

「あれだろ、ナツノを犯しちゃった事で来たんじゃねーのあんた」

「・・・は?」

「俺、1人じゃねーよ?むしろ、俺は見てたようなもんだし。」

「ダチに言われてしょうがなかったんだって、わかるだろ?な?」

「なんで、俺を知っていた。」

「いや、結婚してたの知ってたから、チクらないように張ってた・・・」

「・・・そうか。」

「いつの話だ。」

「い、い、一年ぐらい前かな・・・」

「・・・そうか。」

「悪いとおもってるんだったら、ちゃんと全て話せ。中いれろよ」

「わかったよ、入れよ、ただ手出すなよ。警察呼ぶからな」

 

もう、俺の行動は決まっていた。コイツは殺す。絶対に殺す。

理由なんか、なにもいらない。絶対に殺す。

 

俺は部屋に入ってすぐ、部屋の中を見回し。部屋の中にあった

ダンベルを見た。すぐさま手に取り後頭部めがげて

思いっきり振りかざした。鈍い音と共に。

うめき声が聞こえた。ただ、そんな事は関係ない。

 

1年前と言えば結婚式前か、結婚式直後だろう。

ナツノは俺に心配をかけないよう、毎日笑顔でいたんだろう。

どんなに辛かっただろうか、どんなに嫌だったろうか。

コイツを殺しても何も解決しない。

でも、何もしないで話をして終わる事なんてできない。

コイツを殴って気が済むわけがない。選択はただ1つ。

 

殺す。

 

ダンベルを持つ手が重くなる事すら感じなかった。

もう、目の前にいる【クズ】は声もださない。

息もしていない。でも、俺は殴り続けた。

この結果が、あの【オンナ】に踊らされてる結果だったと

しても関係ない。まだ足りなかった。

 

俺の中で何かが壊れていく音と何かが始まる音がした。

 

 

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