ミステリー小説
体中が返り血でいっぱいだった。もう、何をどうしたか 覚えていない。今わかるのは、目の前にはある【カタマリ】と 異様な程の疲れだった。自分でもびっくりするぐらい冷静だった。 この【カタマリ】はどうしようか・・・。 とりあえず、近くにあったキャリーケ…
朝、早く目が覚めた。時計を見ると朝6時前だった。 20時までの時間はもう、あと半日ほどしかない。 とりあえず、シャワーを浴びたかった。 シャワーを浴び、着替えを済ませると7時を過ぎていた。 もう、やる事は決まっていた。探偵にお願いしている 時間はな…
「おい、どうなってんだ!」 「はーい、おしまーい♪」 「おしまいじゃねーんだよ!助けてってなんだよ!」 「さぁ?何かされてんじゃない?あはっ♪」 「おまえ、どこにいんだよ!いい加減にしろよ!」 「速水 裕二」 「は?なんだよ、速水裕二って誰だよ?」…
電話はナツノからだった。嬉しい反面なぜこのタイミング とは、思ったが電話にでた。 「ナツノ、今どこ?」 何も声は聞こえてこない。 「ナツノ?」 ゴソゴソと物音だけがかすかに聞こえた。 「おーい、ナツノー」 ポケットの中で、電話があたっただけなのか…
ナツノが出ていってから、数日が経とうとしていた。 電話にも出ないし、向こうからもなかった。 仕事には行っていたけど、上の空だったのは言うまでもない。 俺は、リップクリームの事と写真の事ばかり考えていた。 あの後、色々考えていたけどわかった事は…
「・・・おはよ」 「うん・・・」 やっぱり昨日の事を引きずっているようだった・・・ 「あたし、少しでかけてくるね・・・」 「わかったよ。」 不安もあったけど、正直、嬉しかったのもあった。 正直1人になりたかった。日曜日の休みの日にゆっくり 1人で過ごす事もなか…
「はぁ・・・今日も疲れた。」 電車に揺られながら帰る道のりはいつも、家までが遠くに感じた。 やっと最寄り駅に着き、そこから家までの道のりは10分程かかった。 「あ!ソラ!」 聞きなれない声が後ろの方から、聞こえてきた。 お隣さんだった。名前すら知ら…
「あぁ・・・これで7人目か・・・死刑確定だろうなぁ・・・」 「ただ、あと1人、あと1人さえ殺れば、アイツは助かる」 最初から最後まで、どうでも良かった。 別に反省とか、後悔とか、そんなもの何1つない。 今の目の前に転がってる『モノ』がどこの誰か どうやって、俺…